同窓生の活躍

光の切り絵作家 酒井 敦美さん

プロフィール

1973年5月 名古屋市千種区に生まれ、現在、愛知県尾張旭市に在住。
1996年 椙山女学園大学生活科学部生活環境学科を卒業後、
舞台美術としての影絵(切り絵)と出会い、制作や発表を始める。
2000年 初個展(名古屋市中区アトリエ眞瑛にて)を行う。
2004年 光の当たり方で、2つの表情に変化する...オリジナルな切り絵を作り始める。
「一画二驚~いちがにきょう~」と名づけ、現在もその表現を追求中。
2008年 今まで舞台で投影してきた光の切り絵を、野外に投影する、「野外幻灯展」を始める。
現在、各地にて、一画二驚・野外幻灯展を行っている。

★光の切り絵ホームページ http://hikari-no-kirie.main.jp/

現況報告

「光の切り絵・野外幻灯展」
今、光を絵の具に、風景をキャンパスに、各地で「光の切り絵」を描かせてもらっています。
大学卒業後、舞台の背景として作り始めた光の切り絵が、高知の道で、書家である北古味可葉さんとの出会いによって、「野外幻灯」という形へと、変化してゆきました。
そして野外幻灯をはじめて5年。。。自分のアート作品の表現として始めたこの投影は、各地での「地域を盛り上げたい!」「町のみなさんに楽しい時間を贈りたい!」
そんな気持ちを持った地域の皆さんとの出会いによって、自分でも気がつかなかった、新たな役目をいただくようになりました。
そう思うと、私はやっぱり絵を描く事しかできなくて、出会うみなさんによって、「光の切り絵」を育てていただいているなぁ、とつくづく思っています。
これかも、きっと絵を描く事しかできない私ですが、出会いの一つ一つと向き合い、作品を生み出し、出会った皆さんの思いの実現に、光の切り絵が関われたらうれしく思います。

椙山の思い出

授業中のおしゃべりが過ぎて、先生にしかられたり、建築の宿題もいつもギリギリに提出。。。(^_^;)
けっして真面目な生徒じゃなかったんですが、とにかく学校は大好きで、4年間とっても楽しく通っていました!
先生や友達と、他愛もない会話の中で、笑ってばかりのような、大学生活の中で、私なりに、将来への不安、希望、夢、そんな事を見つめていた時間でもありました。
めいいっぱい自由に過ごさせてもらったこの4年間が、卒業と同時に夢に向かって飛び出す、バネのようなエネルギーになっていたんだと、今振り返ると感じます。

同窓会に対して、同窓生に向けて

私は、生活環境学科で、建築を学ぶ仲間と4年間を過ごしました。目的意識がはっきりしている子が多い中、「絵かきになりたかった。。。」と、夢あきらめモードで入学した私は、どこか授業や目標に冷めていて、同学科の仲間の真剣な眼差しや、一生懸命な姿に、距離を感じる事がありました。
。。。でも、と同時に、「私も本当の夢に、向き合いたい!必至になりたい!」そんな事も、みんなの姿から教えてもらったんです。
そして今、その当時の近かった友人たちは、「光の切り絵」を応援してくれ、県外での作品展にも駆けつけてくれたり、個展の設営や受付など、全面的に協力してもらっています。
一生懸命に熱い気持ちをもった仲間が多かった、「生活環境学科・空間コース」いつかその仲間たちと、なつかしい話し、今の話し、これからの話し、できたら嬉しいです

在校生に向けて

学校での経験や時間はどうやら、英語や数学のように、将来に゛直接的″に活きてくる事と、その他に゛間接的″に活きてくる事があるみたいです。。。
私の場合、゛間接的″の方がなんだか多いみたい。
だから今、はっきりと夢が見えなくても、今やっていることの意味が分からなくても、それはきっと時を経て、おいしい漬物?のように、発酵して熟成して、将来の自分の糧になったりします・・・ョ。
腐った野菜にせず、おいしい漬物にするには、あきらめない気持ちと、ささやかな光でも、出会えた光に一生懸命になること。。。カナ。
大きな夢はすぐには見えてこないけれど、心に芽生えた小さな夢を、大切に育てて欲しいです。その育てる時間が、何より夢の時間だと思うんです。