場　所：同窓会館

対象：院・学部卒業生、院生・学部生

講　師：増沢 高 氏　（子どもの虹情報研修センター副センタ―長）

長年、子どもの虐待とその支援に携われてきた増沢先生をお招きし、子どもの発達に対する虐待とマルトリートメントの影響についての講演会が催されました。

先生の豊富な臨床経験を元に、具体的なエピソードを交えての講義は大変大きな学びになりました。マルトリートメントに晒されている子どもへの支援が、子ども個人に対して重要であることは当然のことながら、社会全体にとっても将来的な損失や負担を回避するというお話があり、視野が広がりました。また、マルトリートメントを受ける子どもと日常的に接する機会の多い大人（教育者や地域の人）が、マルトリートメントと子どもの発達に対する正しい知識を持ち、子どもの置かれている環境への配慮や、アタッチメント対象としての関係性を築くこと、より専門的な支援機関へ繋げることが重要であると理解できました。参加者の方からは「否定的な自己スキームを裏切る事実をコツコツ作っていくことは、子どもにも大人にも通じる大切なポイントだと思った」や、現在のご自身の仕事や研修に対してヒントになった、との意見が聞かれました。（文責：早川亜希）

参加者：29名（各研究科修了生、卒業生、大学教員、大学院生）