同窓生の活躍

「金剛石も磨かずば」を心に秘めて 大澤 美矢子さん

平成二十三年人間関係学研究科人間関係学専攻卒

大澤 美矢子

長い年月を椙山の生徒として「人」としての生きる力―知識・知恵・勇気―を学ばせて頂きました。
特に思い出されるのは、中学・高校での学園生活の中で、故椙山正弌先生の朝礼、体育館にて茣蓙を敷き『金剛石の歌』を正座して歌ったこと。自分で縫った浴衣を着て身体検査をしたことなど今では懐かしく思っております。
私事になりますが昭和三十九年家政学部食物学科に学び、結婚、子育て、仕事といったライフイベントを経験する中で、学ぶ楽しさに目覚めました。六十歳にて社会人学生として、平成十七年人間関係学部臨床心理学科に入学し、現役の生徒と一緒に四年間学ぶことが出来ました。心理学で学んだことは、新しいことを見つけ解決しようという問題意識を失わず新たな知識を得たり、さらに考えたりという研究的姿勢を失ってはならないと心し、卒業後大学院にて学び平成二十三年三月人間関係学研究科人間関係学専攻を修了させていただきました。大学院では、年齢、経験の異なる学友との出会いや、心理・教育・社会という学際的な学びの場をいただき、現役学生の頃より一層充実した時間を過ごすことができました。
現在は会社の取締役として関わりながら、私の積日の経験から得られた知識を自分なりの視点で考え、社会に還元していきたいと思っています。椙山の卒業生である事に幸せと誇りを感じ唯々感謝の気持ちで一杯です。
自分に負けそうになるといつも「金剛石も磨かずば 珠の光はそわざらん・・・」と日々努力を忘れずに健康で楽しく美しく年を重ねたいと願うばかりです。
皆様がそれぞれにご活躍なさるように、心からお祈りいたしております。